うつ病の治療法「認知行動療法」とは、どんなことをするの?

カウンセリングと日記療法

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うつ病の治療法「認知行動療法」とは、どんなことをするの?

うつを回復するための治療法

うつ病で、まず気をつけなければならないのは、うつ状態であるからと言って全てがうつ病になるとは限らないのです。見分け方として、食欲不振、脱力感、頭痛、肩こりなどの症状でなく、午前中は気分が落ち込んでいて、夕方から徐々に気分が良くなるというのが一般的です。身体的な症状より心理的症状が強くなってきたら「うつ状態」と考えてよいでしょう。放っておくと、日常生活に支障をきたすようにるなるので、ストレス要因を取り除く手助けを早めに行うことです。

ストレスを溜めやすい人の特徴

➀考え方が極端であり、1か10でしか物事を捉えない。

②自分の失敗を反省しやすく、成功した例があっても認めようとしない。

③良くないことが起こると、すべてを関連付けてしまう。

④何事も自分の責任としてしまう。

⑤幸福なことや成功しても、不幸なことや否定的にしてしまう。

⑥~すべきだ、~でなければならないなど、決めつけが多い。

⑦自分や他人に対して、良くないレッテルを貼る。

⑧話を聴かず、他人の話を理解した気分になり勘違いする。などが挙げられます。

精神療法(内部的治療法)

治療に関して、薬物を使うことをあまり好ましくないと思う患者さんもいます。精神療法は患者さんとカウンセラーとの間に生じる心理的な交流を基盤として患者さんの精神状態を安定させていく方法です。その中に「認知行動療法」があります。この治療は、その患者さんの考えや行動に働きかけて、その間違っている部分を正し、心理的な活動のバランスを取り戻していく精神療法です。患者が問題に直面した時に解決する能力を高め、次にストレスとなる原因が出てきたときに、うまく「対応していくためのトレーニング」といえます。本来はうつ病や不安障害を持った患者さんに対する治療法として発展してきましたが、心理的な症状全般にも効果があると実証されています。次に具体的な方法を説明していきます。治療は患者さんとカウンセラーの面談という形で進めていきます。

認知行動療法の実際

➀患者さんの悩み、問題点、長所、特技などを話し合って協力して治療方針を考えていきます。

②行動的な技法を使って、もともと行っていた生活リズムをつくっていきます。活動内容は次の3つになります。

・日常的に行う決まった行動

・優先的に行う必要のある活動

・楽しめるような活動や、やりがいのある活動。このような活動にそれぞれ優先順位をつけ、日々の背活を活性化させていきます。中でも患者さん自身が楽しめる活動や、やりがいのある活動を増やすのは大変効果的です。

③比較的すぐに浮かんでくる考えに焦点を当てて検証していき、物事に関する隔たりを修正して認知や行動の間違いを訂正したいきます。

例えば、あなたが働いている部署で何らかの問題が起きたとします。ここで問題にしてるのは「問題が起きたのは自分のせいかもしれない」という「あなた」ではなく「あなたの考え」が問題として認知することです。「人」は変えられませんが「考え」は変えられます。あなたが自分らしさを取り戻したいという気持ち、あなたの感じている自由な考えを身につけたいと思うことが必要です。自動思考(あなたの考えかた)の内容と現実のズレに注目して、自由な視点で現実に沿った柔らかいものの見方に変える練習をしましょう。気持ちは考えに左右されます。私の友人に「犬が嫌い」という人がいます。「何故嫌いなの?」問いかけると「犬は噛むから」との答え。違った見方に変えることを「フレーミング」といいます。砕けて言うと見方を変えてみるということです。犬小屋に繋がれ寝ている犬が果して噛むでしょうか?あ~そういうことね。と友人は安心感を獲得しました。また、いつもの四角い眼鏡をかけた人が丸いフレームに変えたとします。違う人に見えるかもしれませんね。このようにこれまでの経験がストレスを呼び起こしてあなたにそう思わせてしまった「認知」を修復するのがこの治療法です。バランスよく考えられるようになってきたら、問題の解決法や、人間関係を改善する方法など(グループワークで自己や他者の体験談を話し合う)を練習して、「今」できることに取り組むことから始めていきます。

とにかく「今日も頑張らなくてもいいですからね」と自分で唱えるのもいいかもしれませんね。

とりあえず、「できることからコツコツ」いや「ボチボチ」でいいんですよ。