ぬいぐるみや手紙などの意外なものを活用したカウンセリング術

カウンセリングの箱庭療法

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ぬいぐるみや手紙などの意外なものを活用したカウンセリング術

ここ最近はスマートフォンの普及もあって、ずいぶん字を書かなくなりました。たまに字を書くと、自分が思っている以上に漢字を忘れている事に気付き、またスマートフォンで字を検索してかくという、デジタルに踊らされているかのように感じて、怖くなることがあります。

(若い方は信じられないかもしれませんが)携帯電話が無かったころは、それこそ手紙に感謝や愛情をしたためて送ったり渡したり、直筆には、書かれている文章以上の書いた人の感情が入る気がします。

実際に、直筆の字や文章には、感情が宿ったりつもりにつもった感情を浄化するような役割があり、それを心理カウンセリングに応用した、レターカウンセリングというものがあります。ではこのレターカウンセリングにはどのような効果があるのでしょうか。

認める(したためる)

「手紙をしたためる」と言いますが、「認める」と書くのだという事を、このブログを書く時に初めて知りました。自分に向けて手紙を直筆で書く事がカウンセリングになると言いますが、本当にカウンセリングになるのでしょうか。

SNSを利用されている方はなんとなくわかるかもしれませんが、SNSへいくら自分の思いを率直に表現したとしても、どうしても第三者が読むとわかっている分、少し大げさに表現したり、格好良く聞こえるフレーズを使ったり、純度100%の自分の気持ちではなくなってしまいます。

一方手紙を書く場合はどうでしょうか。誰にも読まれることが無いとわかっていれば、自分の本音を書けますよね。よく考えると、社会で生きていくには、集団行動の和を乱さず行動しなければならない時も多く、言いたい言葉をグッとこらえる場面が年を追うごとに増えます。そうなると、自分の本音を表現する機会が・・・ほとんど無いことに気付いて愕然とします。

あまりにも長く本音を語らないと、自分の本音がわからなくなり、建て前が本音へすり変わって、自分の本音が何かもわからなくなってしまいます。そこで手紙に自分の思いを全て書き出す事で、素の自分と出会える貴重な時間を持つことができます。そして奥の方の本来の自分を文字にできた時、自分の存在を認める事が出来ます。それが「手紙を認める(したためる)」という事なのです。

手紙を使って自分を癒す

では手始めに、自分を癒す作業から始めましょう。自分でできる、手紙を使ったカンセリングには、3つのポイントがあります。

①感情のまま

自分を傷つけた相手への感情を、(その相手には渡しませんが)相手へ伝えるつもりでとりとめなく書きます

②自分の気持ち

自分が傷を受けた時にどのように感じたか、自分目線(アイメッセージ)を手紙に綴ります。

③いたわり

①②で頑張ってきたことを、全身でほめて下さい。

最後に

筆跡鑑定という言葉があるように、筆跡には感情が如実に表れます。焦っていればそれだけ流れるように書きますし、怒っていれば力強くなり筆圧が強くなるかもしれません。しかしながら自分の感情を押し殺す作業が日常になってしまった私たちにとって、今の乱れている自分の感情を教えてくれる存在であると認識して、続けて手紙を書いてみましょう。そうすれば、自分の底にある感情があふれ出てくるかもしれません。

ぬいぐるみカウンセリングとは

ぬいぐるみカウンセリングとは、ぬいぐるみを可愛がったり話をしたりすることで、カウンセリングを実施する心理療法の一種です。ぬいぐるみ療法ともいいます。
ぬいぐるみカウンセリングは、ドールセラピーという手法を応用したものです。ドールセラピーとは、人形やぬいぐるみを可愛がったり話をしたりすることで、認知症のケアや緩和に役立てる手法です。
ぬいぐるみカウンセリングには様々な方法があります。

ぬいぐるみの世話をする

ぬいぐるみを自分の子供に見立てて、そのぬいぐるみの母親役となって自分の子供のように愛するという方法です。小さくて可愛い、抱っこがしやすいサイズのぬいぐるみが適しています。
可愛がり方は基本的に自由ですが、自分が子供の頃にして欲しかったことをしてあげると、より効果的です。
ぬいぐるみを子供のように可愛がることで、自分の心の中にある満たされない気持ちや、未完了のままの感情を整理することができます。
それによって、自分はこれでいいんだという楽な気持ちや、ここにいていもいいんだという安心感が生まれてきます。
また、母親が子育てに行き詰っている場合などに、ぬいぐるみを相手に母親役の練習をすることで、今まで気が付かなっかた自分の感情や問題に気が付き、子育てをスムーズに行うきっかけとすることもできます。

ぬいぐるみに甘える

ぬいぐるみの世話をする方法は、子供の面倒をみたことが全くない場合や、母親に愛されなかったために、子供とどう接すればよいか全くわからない場合は、効果的でないことがあります。
自分が子供であり、世話をするよりも世話をされたいという欲求が強い場合は、ぬいぐるみの世話をすることを負担に感じたり、方法がわからずに途方に暮れる場合があります。
そういう時は、自分自身がぬいぐるみに甘えるという方法があります。自分が子供役になって、ぬいぐるみに抱き着いたり、自由に甘えたりします。自分よりも大きなぬいぐるみを用いると安心感があり、効果的です。

ぬいぐるみと話す

ぬいぐるみに誰かの役をさせることで、ぬいぐるみと話をする方法です。
ぬいぐるみを苦手な先生役や上司役にして、普段言えずにいる言いたいことを言ったり、母親役にして話したいことをなんでも話したりするなど、様々な方法があります。
ぬいぐるみを相手に見立てて、実現したい状況を疑似体験することで、本当にその状況を実現したかのような満足感を味わうことができ、ストレスの解消や抑圧の解放につながります。
ぬいぐるみにカウンセラーの役をさせることもできます。ぬいぐるみに自分の悩みや苦しみについて話すだけで、心が楽になります。
話をするときは、恥ずかしがらずにできる限り本格的に詳細に話をするのがコツです。
カウンセラーが疲れた時に、セルフカウンセリングの一環として行うこともできます。

ぬいぐるみを主人公にした物語を作る

ぬいぐるみを主人公にして、自由に自分だけの物語を作る方法です。
物語に沿って実際にぬいぐるみを動かしたり、家具やミニチュアなどを物語の舞台として用いることもできます。
自分がしたいことをぬいぐるみによる物語という形で表現し、自由に消化することで、抑圧された感情を解放し、気持ちを楽にすっきりとすることができます。