依存症と共依存のカウンセリング手法は?自分で学べるオススメの書籍4選

依存症のカウンセリング

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依存症と共依存のカウンセリング手法は?自分で学べるオススメの書籍4選

依存症とは、日常生活に支障をきたしてるにも関わらず、ある事柄をやめることができない状態のことです。
依存症の弊害は、ある事柄を実行したり物質を摂取することについて、自分で制御できなくなることです。
自分の意思では量、頻度、場所、条件などをコントロールできなくなることで、日常生活に様々な問題が生じることになります。

依存症の種類

依存症は大きく分けて3つに分類することができます。
一つ目は、ある特定の物質に依存する物質依存です。ある物質を摂取することで得る刺激や快楽に執着し、それに依存することです。
アルコールや煙草などの嗜好品に対する依存、違法薬物や処方薬などに対する薬物依存などがあります。
二つ目は、特定の行為に対する行為依存です。行為依存は様々な例があります。ギャンブル、買い物、インターネット、性などに対する依存があります。
その他、盗みや万引きをやめることができない盗癖や、対象の権利やプライバシーを侵害するストーカーなど、依存の対象となる行為が犯罪に該当するものもあります。
三つめは、人間関係に依存する関係依存です。ある特定の人物との人間関係に依存し、その維持に病的に固執する状態のことです。恋愛依存が代表的な例です。
複数の依存症を合併する場合や、一つの依存を抑制した結果新たな対象に依存することをクロスアディクションといいます。
煙草に依存していたので禁煙を始めたら、イライラを紛らわすためにアルコールを飲むようになり、度が過ぎて依存してしまうなどです。

依存症の特徴

依存症には、強迫的、反復的、衝動的、貪欲的、の四つの特徴があります。
強迫的とは、一度やりたくなったらやらずにはいられない状態になることです。やるべきではないと頭ではわかっていても、実行してしまう状態です。
反復的とは、やめたいと思っていてもやめることができずに、その行為を何度も繰り返してしまうことです。
衝動的とは、日常生活における出来事をきっかけに、急にその行為をしたくなることです。
貪欲的とは、依存の対象になっているものを貪欲に、執拗に求めることです。煙草が吸いたくなったら、近所に売っていなくても深夜に車を飛ばして遠くまで買い求めるなどです。
依存症をカウンセリングなどで改善する場合は、四つの特徴を把握したうえで対策を講じることになります。

依存症の影響

依存症は、依存する者の日常生活において、主に3つの問題を引き起こします。
一つ目は、身体と健康に関する問題です。アルコールや薬物など、特定の物質を過剰に摂取することで、身体を損傷したり健康を損なう結果につながります。
特定の薬物などを過剰に摂取すると、身体的な耐性が形成されて、以前と同じ量を摂取しても満足を得ることができなくなります。
その結果、以前よりも一度に大量に摂取することになり、身体へのダメージが深刻になります。
二つ目は、人間関係の問題です。依存する対象を満足に摂取できないことでイライラしたり怒りっぽくなることで、人間関係に支障をきたすようになります。
また、依存症によって生活や言動が乱れることで、夫婦関係や一緒に生活する家族との関係が壊れたり悪化したりします。
三つめは、社会的な問題です。依存症によって仕事に悪影響が出て社会的な地位を失ったり、対象に金銭を注ぎ込むことで経済的な問題を引き起こします。

依存と共依存について学ぶことができるおすすめ書籍4選

共依存について学ぶことができる書籍についてです。

共依存症 いつも他人に振りまわされる人たち

メロディ ビーティ 著
講談社 (1999/04) / 単行本 349ページ
アルコールと薬物の依存症に加えて、共依存症にも長年苦しんできた著者の実体験に基づく本です。
自分自身の回復の過程で支援グループを立ち上げ、カウンセリングにも従事する著者による、同じ共依存症の人々への一冊です。
おとぎ話のエピソードなどのわかりやすい例を用いて、ユーモアを交えた余裕のある語り口で、優しく語り掛けるように書かれています。
堅苦しさがなく、くだけた表現や説明と共感的な雰囲気で、何度も読み返したくなるような魅力があります。
具体例としては、アルコール依存症の夫と結婚した女性についてのエピソードが多いですが、共依存全般について当てはまる説明の例なので、自分の症状に置き換えて読むとわかりやすいです。

共依存症12ステップへのガイド

メロディ ビーティ 著
ワンネス出版(2016) / 単行本 308ページ
アルコール依存症の治療に用いる、アルコホーリクス・アノニマスの12ステップの手法を、共依存症の問題に応用して解説する本です。
共依存症がどのようなものかのわかりやすい説明だけでなく、実際にどのように行動して自分を変えていけば効果があるのか、実践的なアドバイスが述べられています。
各ステップ毎に実際の共依存の当事者の体験談が記載されており、臨場感があります。
ステップごとに用語解説やよくある質問の回答コーナーもあり、共依存に関する知識が浅い場合にも読みやすくなっています。
ステップの最後には、一人でもグループでも用いることができる、エクササイズとアクティビティが用意されています。

共依存 苦しいけれど、離れられない

信田さよ子 著
朝日新聞出版 (2012/5) / 文庫 216ページ
自分が見捨てれば生きていけない、という共依存の幻想の背後にある多くの罠や問題について、長年家族についてのカウンセリングに従事してきたベテランのカウンセラ-が解き明かす本です。
自身のカウンセリング経験における臨床例を交えて、共依存に関連する諸問題について流れるような文章で軽快に解き明かしていきます。
共依存に纏わる女性への暴力や幻想からの解放など、取り扱う内容は重くつらいものですが、映画や小説などを題材に扱うことで、読みやすくわかりやすい内容に仕上がっています。
現代社会において成熟した女性の当たり前の常識として扱われている概念について、その恐ろしさや危険性についての警鐘も鳴らしています。

あなたのためなら死んでもいいわ 自分を見失う病「共依存」

水澤 都加佐 著
春秋社 (2016/6) / 単行本 196ページ
カウンセラーとしてアメリカなどで様々な援助技法を学んだ著者が、共依存について書いた本です。
なぜか他人に振り回されたり、苦しい恋ばかりしている悩みや苦しみを手放すための端緒となる一冊です。
依存症やアダルトチルドレンなどのカウンセリングに取り組んできた著者の、長年の臨床経験に基づいた実践的な解決策が提示されています。
共依存から回復するための実践的なワークシートが多数掲載されており、共依存に苦しむ当時者だけでなく、カウンセラーなどの援助者にも役立つ本になっています。

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