カウンセリングにおける傾聴の重要性と4つのポイント

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カウンセリングにおける傾聴の重要性と4つのポイント

傾聴とは、相手の話をきちんと受け止めながら話を聞くことです。
カウンセラーが相手の話を聞く際に十分な傾聴を行っているかは、充実したカウンセリングを達成するための重要なポイントになります。

カール・ロジャースとは

カウンセリングにおいて適切な傾聴を達成するための条件は、アメリカの臨床心理学者であるカール・ロジャーズによって提示されました。
ロジャースは、それまで患者に対する施しとして捉えられがちだった心理療法を、クライアントを中心とした相互理解として再構築した人物です。日本への来日経験もあります。
また、カウンセリングを人間の可能性の実現と成長を促すための環境作りの場としても捉えました。
カウンセラーによるクライアントの受容や尊重の重要性などを提唱し、現代のカウンセリングの基礎の多くを構築しました。
ロジャースは、セラピーによるパーソナリティ変化の必要にして十分な条件、という1957年に発表した論文の中で、傾聴のために必要な三条件を提示しています。
ロジャースが示した傾聴のための三条件とは、自己一致、共感的理解、無条件の肯定的配慮、の三つです。

自己一致とは

自己一致とは、カウンセラーの内面と実際の行動が一致していることです。自分自身に正直であること、と表現することもできます。
カウンセリングの際にクライアントの歓心を買うために見せかけの態度で接したり、自分を必要以上に大きく見せるために、うわべを飾ったりすることがあります。
カウンセリングは対話によって自分自身でも気づいていなかった本心を明らかにしたり、人の心の奥底に隠された本音を引き出す場としての側面があります。
その際にカウンセラーが自分自身を欺いていると、クライアントとの真の信頼関係や援助関係が成立しません。
カウンセリングにおいて、自分の考えや価値観、過去の体験などをクライアントに合わせて歪めたり隠すことなく、人間として正直に向き合うことで、適切な傾聴のための心構えとします。

共感的理解とは

カウンセリングにおいて、クライアントの考え方や感じ方について、本人の立場に立って受け止めることを共感的理解といいます。
単に相手の立場を把握し理解するだけでなく、相手からすると物事をどう受け止める必要があるのか、共感とともに理解する行為です。
クライアントにとっての世界を、自分のことのように感じ取ることが出来る能力とも表現できます。
そのためには、カウンセリングにおいて相手の話や世界観に対して先入観を持つことなく把握し理解することが出来る、豊かな経験や冷静な判断力などが重要です。

無条件の肯定的配慮とは

無条件の肯定的配慮とは、相手を尊重してそのまま受け入れることです。
カウンセリングではクライアントの性格や価値観、行動などについて深く考察することになります。
プライベートな部分を含めて、クライアントの人間性に深くかかわっていくことになります。
その際に、クライアントがどんな人間であっても受け入れることができる能力のことです。
そこでは、個人的にその人の考え方や行動が容認できなくても、批判や評価を下すことなく、カウンセラーとして受容できるという態度が重要になってきます。

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