カウンセリングにおけるロマンチック蟻地獄とは?共依存とは違う?

カウンセリングとロマンチック蟻地獄

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カウンセリングにおけるロマンチック蟻地獄とは?共依存とは違う?

共依存とは、特定の相手との関係を維持することに過剰に囚われて、その人間関係に依存している状態のことです。
元々は、アルコール依存の治療の現場において提唱された概念であるとされます。アルコールに依存している夫の問題に取り組む献身的な妻が、実はその状態に自分自身の価値を見出しおており、それに依存しているような状態です。
共依存の関係において、対象の世話を焼くことに依存している者を共依存者といい、世話を焼かれる立場にある者を被共依存者といいます。
共依存は様々な人間関係に存在します。子供が親の欲求を満たすために期待に過剰に応えようとする親子関係や、暴力を日常的に振るってしまうパートナーに耐える自分を演じる恋人関係などがあります。

共依存の弊害

共依存者の行為は、一見すると自己を犠牲にした献身的な行為のようにみえます。本人自身もそう思い込んでいる場合が多いです。
ところが、被共依存者を回復させたり、自立を促すような活動が外部から行われると、それを妨害しようとします。
例えば、アルコール依存の患者にカウンセリングの実施を提案すると、患者のことを本当に理解しているのは自分だけだからと断ったり、患者自身に話を吹き込んで断るように仕向けたりします。
共依存者の心の底にある本当の望みは、共依存の関係を持続させることであって、被共依存者の回復ではありません。
共依存の関係に自分自身の価値を見出しており、被共依存者のために行っているように見える行為は、実は自分自身のために行っているのです。
共依存者自身がそのことに気が付かないことに加えて、被共存者も居心地の良さなどから責めたり反抗しないことが多いため、カウンセリングなどの外部の助けを求めない傾向があります。

ロマンチック蟻地獄の関係について

共依存の典型的な関係は、ロマンチック蟻地獄の関係ともいいます。
当事者はロマンチックな幻想に浸っていると思い込んでいますが、客観的に分析すると、出口がなく抜け出せない蟻地獄のような様相を表すものです。
この関係においては、共依存者は被共依存者の欲求を実現させるために極端な自己犠牲を行います。
被共依存者の問題を処理することを中心に自分の生活や人生を組み立てて、そのことを第一に考えて行動します。
外から見ると、自分よりも他者を助けることを優先しているようですが、実は自分自身の価値を他人に依存している行為です。

共依存の特徴

共依存者にはいくつかの特徴があります。
自分の価値を極端に低く捉えており、何かにつけて自分を責めたり、自分の粗探しをします。また、他者に拒絶されることを非常に恐れており、逆に自分が必要とされていると感じると、極端に大きな満足感を得ます。
自分の欲求や望みに対して抑圧的です。一見すると厳格で自己コントロールができているように見えますが、ありのままの自分になることで他者に批判されることを恐れています。
相手や事態をコントロールしようとします。自分の思い通りにならない他者や出来事に直面すると、悲観にくれたり失望したりします。
また、相手や事態がどうあるべきかについて、本当に把握しているのは自分だけだと考えています。
その他、事実を直視することが苦手である、脅迫観念に囚われやすい、何かに依存せずにはいられない、などの特徴があります。

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