カウンセリングの箱庭療法とは?効果と流れ

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カウンセリングの箱庭療法とは?効果と流れ

箱庭療法とは

箱庭療法はカウンセリングにおける心理療法の一種です。
カウンセラーなどのセラピストが見守る中で、クライアントが箱の中にミニチュアを入れていき、自分の好きな風景を表現します。
箱庭を作る行為や出来上がった箱庭を分析することで心理療法に活用します。
米国や欧州など世界中で用いられる療法で、日本でも子供のカウンセリングなど幅広く用いられています。

箱庭療法の方法

カウンセラーは自身が用意した箱と材料をクライアントに与えて、箱庭を自由に作らせます。
箱の形は様々ですが、代表的なものは幅50cm程度の長方形の箱です。内側を水色に塗るのが一般的で、箱の中に砂を敷き詰めます。
箱に入れていく材料の例としては、家、人、植物、動物、乗り物、家具などです。これらは現実の世界の様々なものを模したミニチュアです。
クライアントはこれらのミニチュアを箱の中に自由に置いていくことで、自分の好きな場面や風景を作っていきます。
箱庭を作る時間は通常1時間程度です。クライアントが箱庭を作っている間は、カウンセラーは介入せずに黙って静かに見守ります。
箱庭作りの途中でクライアントが満足してやめた場合など、やめる時期はクライアントの自由に任せるのも有効です。
クライアントが満足して自らやめたいと思った時は、心にのしかかっていた抑圧やストレスが大きく解消された場合が多いからです。
箱庭を作る際にクライアントの集中が切れて投げ出したり、取り乱したりした場合は、無理に箱庭作りを続けさせずに一旦中止します。
箱庭にはクライアントの中に秘められた本当の心が表れていきます。箱庭が完成したら、クライアントはカウンセラーと一緒に、箱庭に表現された自分の世界の分析と理解を行います。

箱庭療法の効果

箱庭療法によって、クライアントは隠されたり抑圧されていた本当の自分や心を表現することができます。
面談式のカウンセリングは基本的に言語での対話を中心に心を表現していきますが、言葉が未発達な子供など、言語でのカウンセリングが必ずしも十分な効果を上げない場合もあります。
箱庭療法は言葉を用いない非言語の療法です。言葉では自分の考えや思いを上手く表現できない子供でも、箱庭を作る行為によって自分の心を表現することができます。
子供だけでなく成人にとっても、箱庭を作るという行為には、子供時代に帰ったような癒しの効果が望めます。
また、箱庭の中に自由に自分の世界を表現することで、クライアントは抑圧された感情や気持ちを浄化することができます。
箱庭療法は、聞き手であるカウンセラーにとっても、言葉では表現しきれないクライアントの真の状態や望みを理解するのに役立ちます。

箱庭療法の歴史

箱庭療法は、イギリスの小児科医であるローエンフェルトによって考案され、1929年に発表された手法です。
SF作家のH. G. ウェルズが1911年に発表した本は、ウェルズが子供と床の上でミニチュアで遊んだ際に受けた印象に基づて創作されたものです。
その本を読んだローエンフェルトはそのエピソードに感銘を受け、箱庭療法の基礎を生み出しました。
スイスのドラ・カラフが心理学を基盤としてローエンフェルトの基礎を発展させ、箱庭療法の技法を確立しました。
その後、ユング研究所に留学していた日本の心理学者の河合隼雄によって、1965年に日本に紹介されました。

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