カウンセリングにおける認知行動療法とは

認知行動療法とは

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カウンセリングにおける認知行動療法とは

カウンセリングにおいて、うつ病やパニック障害の治療などで良く用いられる方法に、認知行動療法というものがあります。これはクライアントの思考の癖や物事のとらえ方を、くるっとひっくり返して考え方を変えていく治療法です。

それまで主流であった「傾聴」中心のカウンセリングは、藁をもつかみたい気持ちでカウンセリングを受けにきた心が弱り切ったクライアントに対しても、カウンセラーから何かアクションを起こすことはなく、徹底的に聞く姿勢を貫きます。一方認知行動療法は、もちろん聞く姿勢は変わりませんが、聞いた後に行動の癖を修正し思考パターンを変化させるといったアクションを実際に起こすところが少し違います。

心理カウンセリングの主流となりつつこの認知行動療法は、カウンセリングでどのように取り入れられているのか見ていきましょう。

認知行動療法の基本

例えば、何かの発表会にあなたが出演するとします。その時もちろん緊張しますので、「緊張してはだめだ」と自分に言い聞かせますが、もちろんそれで緊張しなくなるのならだれも苦労しません。

このように「緊張する」という個人の感情は緊張してしまうんですから変える事は難しいです。しかし「緊張を楽しもう」と考え方を変える事は案外簡単にできます。このように考え方(心理学では「認知」と呼びます)を変えていくことで、少しずつ考え方の癖を変化させていく方法を、認知行動療法と言います。

カウンセリングと悩み相談の違い

「ちょっと聴いてよ~」から始まる会話・・・。これも軽いカウンセリングだと捉えれれば、そうとも言えます。しかしカウンセリングとの決定的な違いは、話を聴いた人がアドバイスをするというところです。悩みを相談した場合、その回答はいわば相談された人の人生観が大きく加味されてます。例えば風邪をひいて辛い時に、病は気からを信じている人に相談した場合、「気合いが足りない」と言われたり、多かれ少なかれ否定されることになり、ますます辛くなってしまいます。

認知行動療法の特徴

行動認知療法では、「ちょっと聴いてよ~」から始まってカウンセラーにクライアントが話をする形態は変わりませんが、その話の中から心に異常を来す悪循環の部分を突き止め、そこに直接働きかける心理療法を施し、その結果悪循環が改善されたかをカウンセラーがクライアントと共に確認し、あまり改善されないようなら、別の方法を試す・・・。このようにカウンセラーとクライアントが、心を扱う実験の博士と助手のように、様々なテストをして結果を分析するというスタイルが、行動認知療法の特徴です。これにより以前のように話すばかりで効果の有無が実感しずらいスタイルから、話をした後にアクションが起こり、少しでも進歩している実感がわく行動認知療法が、現在のうつ病治療の主流となりつつあり、抗うつ剤よりも効果あるとさえ言われています。

最後に

よくサスペンスドラマなどで、家にあった女性へのプレゼントを見て、「最近の夫の行動がおかしい・・・このプレゼントも浮気相手へのプレゼントだ」と思い込んで夫殺害を企てたが、実は日頃の感謝を込めた自分へのプレゼントで、そのプレゼントを何にするかを同僚の女性に相談していた・・・なんてストーリーをよく見かけます。このように事実とは全く異なる事でも、考え方の癖が見えるものを完全にゆがめてしまっている事はよくある事なのです。それを軌道修正すれば、もしかすると当たり前だと思っていた事実が全く違って見えるかもしれませんね。

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