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カウンセリングの転移とは?陽性と陰性や具体例

カウンセリングの人気Posted 2017.04.17
    カウンセリングと転移

    カウンセリングにおける転移とは、治療を受ける側であるクライアントが、治療者であるカウンセラーに対して抱く感情のことです。
    逆に、カウンセリングを通じてカウンセラーの側からクライアントに抱く感情のことを、逆転移といいます。

    陽性転移と陰性転移

    転移の対象となる感情には、陽性転移と陰性転移の二種類があります。
    陽性転移とは、クライアントがカウンセラーに対して信頼、尊敬、感謝、情愛などのポジティブな感情を抱くことです。
    陰性転移とは、カウンセラーに対して不信、猜疑、恨み、敵意などのネガティブな感情を抱くことです。

    転移の例

    転移と逆転移、陽性転移と陰性転移の組み合わせによって、カウンセリングにおける転移は四種類に分類できます。
    陽性転移の例は、クライアントがカウンセラーを信頼した結果、カウンセラーに積極的に話を打ち明けたり、カウンセリングに協力的になることです。
    クライアントの積極的な態度にカウンセラーが好感を抱き、そのクライアントとのカウンセリングを楽しみにすることが、陽性逆転移の例です。
    陰性転移の例は、クライアントがカウンセラーの態度やカウンセリングの内容に腹を立てて、カウンセラーを責めたりなじったりすることです。
    クライアントに責められたカウンセラーが、そのクライアントにうんざりしたり、カウンセリングの実施を内心で嫌がるようになることが、陰性逆転移の例です。

    転移の仕組み

    クライアントがカウンセラーに対して抱く転移は、カウンセリングがある程度進んだ段階で起こるのが通常です。
    カウンセリングを始めたばかりの頃は、カウンセラーの人柄や性格などを知る機会が少なく、慣れないカウンセリングへの不安などもあり、転移が起こりにくくなっています。
    カウンセラーとカウンセリングにある程度慣れてくると、このカウンセラーは優しくて信頼できるとか、このカウンセラーは本当は冷たい人間で自分の話に興味がない、などの認識や感情が生まれます。
    カウンセリングにおける転移は、クライアントのそれまでの人生で重要な役割を果たしてきた人物との関係を重ね合わせたものである場合が多いです。
    例えば、親に甘えたいと思いながら、十分に甘えることができなかったクライアントは、カウンセラーに甘えるような形での陽性転移を起こしやすくなります。
    親に対して怒りを感じ続けながら、それを無意識に抑圧し続けてきたクライアントは、カウンセラーに怒りをぶつけるような形での陰性転移を起こしやすくなります。

    転移への対処

    陽性であれ陰性であれ、クライアントが転移を起こすということは、クライアントがカウンセラーとカウンセリングに対して、何らかの興味や感情を抱いていることの証明になります。
    転移を起こすということは、少なくともそのカウンセリングがクライアントに何らかの効果があったということです。
    そのため、転移を上手に利用することで、カウンセリングの効果やクライアントとの信頼関係を高めるきっかけにすることができます。
    逆に、クライアントからの転移に上手く対処することができないと、クライアントからの転移を愛情と勘違いしてトラブルに巻き込まれたり、転移に過剰に反応して無用な逆転移を起こす可能性があります。

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