カウンセラー.xyz

カウンセリングのアセスメントにおける投影法の特徴と2つの手法

カウンセリングの人気Posted 2017.03.28
    カウンセリングのアセスメントと投影法

    カウンセリングを実施する前に、クライアントの性格や特徴などについて情報収集を行うアセスメントには、様々な方法があります。
    アセスメントの方法として、絵や模様などの抽象的なものをクライアントに提示し、それに対する反応を分析する心理検査があります。これを投影法といいます。

    投影法の特徴

    投影法はカウンセリングのためにクライアントの性格や癖を把握するだけでなく、外からはわかりにくい深層心理を分析する手段としても有効です。
    外部から観察したり、簡単なテストを行うだけでは分析しにくい、クライアントの心の底にある隠れた欲求や情緒などが投影されます。
    また、クライアントからみると、投影法の質問は抽象的なため、質問によって何をチェックしたいのかがわかりづらくなっています。
    質問内容と回答結果の関連性を把握しづらいため、他のアセスメントと比べて恣意的な回答をしにくいという特徴があります。
    他方、投影法は分析結果を解釈する作業が必要なので、投影法を実施する者の考え方や主観などが解釈に大きく影響します。
    そのため、正確な判定結果を導きだすためには正確な知識な豊かな経験が必要になってきます。アセスメントの中では、難易度が高い手法といえます。
    投影法には様々な手法があります。

    ロールシャッハ・テストとは

    スイスの精神科医であるヘルマン・ロールシャッハによって、1921年に考案されたアセスメントの投影法です。ロールシャッハ検査法ともいいます。
    インクを落とした紙を2つ折りにし、それを広げて作成した図画が描かれた、ロールシャッハ・カードというカードを用いて検査を行います。
    カードは10枚1組になっており、カードには無彩色のものと有彩色のものがあります。
    カードに描かれた図画はインクが広がって生じるもので、何か特定のものだけを具体的に表現したものではないため、観察する人によって様々な物に見えます。
    クライアントにカードを見せて、図画が何に見えるかを質問し、その回答の内容からクライアントの性格や症状を分析します。
    ロールシャッハ・テストは、どう答えるとどう分析されるかがわかりにくいため、回答を意図的に操作することが難しく、無意識の心理の分析がしやすいという特徴があります。
    他方、テストの結果を正確に把握するためには熟練が必要となるため、正確に実施することは容易ではないという特徴があります。

    TAT

    TATは、アメリカの臨床心理学者であるマレーとモーガンによって開発されたアセスメントの投影法です。1935年に空想研究の一方法という論文の中で提唱されました。主題統覚検査ともいいます。
    TATでは、人物が日常生活を送る場面が描かれたカードを1枚ずつクライアントに呈示し、その場面にまつわる物語を自由に作ってもらいます。
    クライアントはカードに描かれた人物の性格、感情、過去、未来などを自由に空想して語ります。
    語られた物語には、クライアントが感じている欲求や、クライアントが生活の中で受けている圧力が反映されます。
    欲求は、クライアントが環境に対してどのように働きかけ対処するかの力を示し、圧力は環境がクライアントに影響を与える力を示します。
    TATによって、クライアントが葛藤を生じる状況に対して、どう認識しどう対処していくか、性格や行動の傾向を分析します。

    カウンセラー  カウンセラー
    PAGE TOP