カウンセリングの前世療法と日記療法とは?

カウンセリングの効果

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カウンセリングの前世療法と日記療法とは?

前世療法とは、催眠状態に陥ることで今の自分の思考や感情から一旦離れ、前世と捉えることができる別の感覚について体験することで、今の自分に良い影響を与えようとする療法のことです。
カウンセリングや心理療法などで上手に活用することで、クライアントのトラウマを改善したり、前向きな気持ちを得ることなどを目的とします。

前世療法の方法

前世療法では、施術によってクライアントは深い催眠状態となります。
前世療法は退行催眠の手法を応用したものです。退行催眠とは、クライアントを催眠状態にすることで記憶を巻き戻し、自身の中に秘められた記憶やトラウマに関する出来事を思い出す手法です。
前世療法では、自身の幼少期の記憶を超えて、はるか昔の別の人物の記憶や出来事について体験するものです。
その様相がまるで自分の前世を体験しているようにも思えることから、前世療法といいます。

前世療法の例

アメリカの精神科医であるブライアン・L・ワイスが催眠療法を行っている最中に、クライアントが前世の記憶まで遡ったような出来事が起こったケースがありました。
その後1986年に出版された本の中でそうした出来事が紹介され、世に知られるようになったことで、前世療法の手法が確立していきました。
水に対する恐怖症を有するクライアントに対して、幼少期まで記憶を遡る催眠療法を実施したところ、水を怖がるようなエピソードは見受けられませんでした。
その後前世療法を実施したところ、前世と捉えられる記憶において、溺死したというエピソードがあり、それが現在の水に対する恐怖に影響を与えていると判断するケースがありました。
その他、幼少の白人の子供がかつて黒人の兵士であったという前世記憶を有しており、その記憶における当時の戦争について、当時の武器の特徴を詳細に描写したとされるケースがあります。

前世療法でみる光景について

前世療法において深い催眠状態に入ることで、別の時代の人物になったような体験をする場合があります。
前世療法などの催眠によってクライアントが体験するビジョンには傾向があり、死や別れなどの劇的なエピソードを多く含み、高貴な身分や特殊な地位などを前世とする場合が多い、という批判もあります。
前世療法におけるビジョンは前世の記憶ではなく、心の中に抑圧された感情や思考が催眠状態の中で具体的な形を取って提示されたものだとする考え方もあります。
前世療法を前世と考えるか、潜在意識の作り出す一種の夢のようなものと捉えるかは、それぞれの考えによります。
カウンセリングの一環として前世療法を捉える場合に重要なのは、前世療法における光景が何であるかよりも、その光景や体験の結果、今の自分にどのような影響や変化があるかです。

前世療法の効果の例

前世療法を実施することによる効果の例としては、感覚が敏感になって直感が鋭くなる、自身のの問題についての答えやその指針を見出す、生まれ変わったような気分になって自分の周囲の環境を新鮮に感じる、などがあります。
前世療法によってクライアントが得る効果は様々です。表層的な変化だけでなく、その変化が持つ深い意味合いについては、豊富な経験を持つ専門家によって解説を得ることが効果的です。

日記療法とは、カウンセリングなどで実施する心理療法の一種です。
クライアントが毎日日記をつけることで、カウンセリングなどの治療の効果を高めます。

日記療法の方法

毎日の夕方に、その日の出来事や、自分が感じたことや考えたことなどを日記としてノートに書いていきます。
日記を書く時間帯は、夕方や夜などその日の出来事を振り返りやすい時間に行うのが一般的です。
クライアントの負担を減らすために、時間帯にこだわらず、いつでも日記をつけてよいとする場合もあります。
日記に書く内容は、出来事や思ったことなどを自由に率直に書く方法が一般的です。
ネガティブな思考や出来事に囚われる癖を改善することを目的とする場合などは、その日にあった良いことだけを抜き出して書く場合もあります。
日記をつけるには二冊のノートを用います。書いた日記はカウンセリングの面接の時に持参し、カウンセラーに預けます。
カウンセラーがノートを預かっている間は、もう一冊のノートにに日記を書きます。
次回のカウンセリングまでに、カウンセラーは預かっていたノートにコメントを付けて返します。そして、もう一冊のノートと交換します。

日記療法の効果

日記療法として毎日欠かさず日記をつけることで、様々な効果を得ることができます。

継続的に何かを行う練習になる

毎日必ず日記をつけることで、継続的に何かを行うことの練習になります。
カウンセリングは終了するまで継続して通うことが必要ですが、日記療法を実施して毎日日記をつけることで、カウンセリングに通い続ける原動力とすることができます。

内省する時間を持つことができる

毎日日記をつけることで、その日の出来事を振り返ったり、自分の思考や感情を整理する時間を持つことができます。
何を書くかについて考えるだけでも、自分自身や自分を取り巻く生活や環境について思いを巡らす時間となります。
また、書くという行為自体にも、自分を観察したり、物事を分析したり理解するための力が備わっています。
日記を書くことで、今までバラバラに認識していた出来事が整理されたり、自分の考えや感情をまとめることができます。それによって、自分が成長するきっかけとすることができます。

主体性を持つことができる

自分で日記を書くことで、カウンセリングに対する主体性を持つことができます。
日記を通して自分自身と向き合うことで、自分の悩みを自分のものとしてきちんと認識し、それと向き合う力を自然に養うことができます。
カウンセリングにおいてただなんとなくカウンセラーの話を聞き、受け身で治療を待つのではなく、自分自身で主体的に問題に取り組む力を得る機会になります。

信頼関係を構築できる

カウンセリング以外にも、日記を通してクライアントとカウンセラーがやりとりをする機会を持つことで、より強固な信頼関係を構築する手段となります。
日記に対してカウンセラーがきちんとコメントを付けることで、クライアントはカウンセラーが自分にきちんと向き合ってくれていると感じることができます。
それによって信頼感や絆が生まれ、カウンセリングのつらい時期や不安などを乗り越える力にすることができます。

読み返すことで気づきを得ることができる

時間が経った後に日記を読み返すことで、自分の考え方の変化や成長などに気がつくことができます。
また、後でカウンセラーのコメントを読み返すことで、今まではわからなかった意味やメッセージに気付くこともあります。