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カウンセリング中の沈黙

カウンセリングの人気Posted 2016.11.09

    相手と話をする時、お互いが沈黙する事が気まずくて、一生懸命気を使って話した挙句、話が終わって相手と離れた後気を使い過ぎてどっぷり疲れる・・・という経験のある方も多いと思います。何を話そうか頭の中でぐるぐると相手との共通点を探し、やっとひねり出す作業を繰り返します。

    友人や知人と会話をする時は、沈黙はできるだけ排除するように振る舞いますが、カウンセリングの場に於ける沈黙は「良いモノ」とカウンセラーはとらえて、一般の会話とは違った対応をとります。

    今回は、カウンセリングにおける沈黙の原因と対処法についてお話しします。

    沈黙技法

    カウンセリングは、カウンセラーの「傾聴」によりクライアントが自らの言葉で話し、クライアント本人でしか見つけられない解決法を導き出す事が一番の目的である為、その補助となる問いかけはしますが、積極的に話しかけません。

    一般的な会話の中では、会話をする為に自分以外の誰かと一緒にいるのに黙っているのは矛盾しているとばかりに、沈黙を回避しようとします。一方カウンセリングでも、言ってもやはり「会話」がメインであるため、沈黙に違和感を感じるのは同じです。ですので、あれやこれや話しかけて、何とか沈黙を破りたいと思ってしまいますが・・・結果的にカウンセラーは、クライアントから何かしらの話が出てくるまで、じっと我慢して待ちます。

    このように、5秒以上クライアントが無言の場合、カウンセラーは意識的に発言せずに待つ方法を「沈黙技法」と言います。この方法では、ただ相手が話し始めるまで待つだけではなく、クライアントが沈黙するにはそれなりの理由があると捕らえ、沈黙時の感情や意味を理解しようと、相手の目つきや態度などの様子を、しっかり見極めなければなりません。

    沈黙は味方

    カウンセリングでは、クライアントが沈黙し始めたら、それが治療へのきっかけだと考えます。

    沈黙が始まると、カウンセラーだけでなくクライアントにとっても「何かを話さなければ」という微弱のプレッシャーがかかる事になります。何かを話すとき、自分の中で整理がついていなければ話す事は出来ないため、記憶の引き出しから色々な言葉を使って表現しようと努力します。その作業こそがカウンセリングにおける沈黙の効果です。

    沈黙とは、クライアントの中での感情・情報・記憶などを整理している時間でもあります。なぜ今自分は心が辛いのか、その答えが沈黙の時の熟考で導き出せる事もあります。

    沈黙の最中

    カウンセリングの際、クライアントとアイコンタクトを取り観察する必要があります。これは、クライアントがどのように頭と心を整理しているかを観察すると共に、「あなたの話をちゃんと聞いています」と言う意思表示にもなります。

    そうでなくても心が辛くて、自分への自信を喪失している時でもあり、そんな時に目をそらせてしまうと、「自分に興味が無いのか?」と余計な負担をかけてしまいます。

    ちなみに、沈黙の時、目線が右上を見ている時は「過去」、左上を見ている時は「未来」だと言われており、その視線の方向でも、何について考えているかが少しわかります。

    最後に

    いかがでしたか?

    カウンセリングに関わらず、沈黙には、熟考する意味合いがあると考えれば、親しい友人・恋人・家族なら、沈黙を怖がらなくてもよいかもしれませんね。

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