ポジティブ心理学を活用したカウンセリングの効果とは

カウンセリングとポジティブ心理学

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ポジティブ心理学を活用したカウンセリングの効果とは

ポジティブ心理学は、個人の特性や長所を伸ばすための手法を研究する心理学の分野です。
通常の心理学やカウンセリングは病気の症状や精神疾患の治療を重視しますが、ポジティブ心理学は人生の質を高め、生活をより充実したものにすることを目指します。

ポジティブ心理学の歴史

ポジティブ心理学は、アメリカの心理学博士のマーティン・セリグマンによって1998年に本格的に提唱されました。
セリグマンはアメリカ心理学会の会長に選ばれた際、心理学の分野において取り組むべき目標として、ポジティブ心理学を発表しました。
心理学の分野において、ポジティブ心理学という用語が初めて使われたのは1954年です。アブラハム・マズローの著、人間性の心理学において用いられました。
その後、1990年にミハイ・チクセントミハイが、自身の著作であるフロー体験の中で、主体的な活動と幸福感の関連性をつながりについて記すなど、ポジティブ心理学の概念が広がっていきました。

ポジティブ心理学の目的

ポジティブ心理学では、ポジティブ心理学に基づくカウンセリングやセミナーなどで概念を学び、それを日常生活に応用することで、個人の成長と幸福感の獲得を促します。
ポジティブ心理学の実践によって幸福感を得る術を身に着けた個人は、自身の生活の中で関わる人々に対して、自分の幸福感を自然に拡散させます。
それによって幸福感は個人から他者へ、やがて周囲のコミュニティーへと広がっていき、幸福感の増した社会の実現が可能になります。

ポジティブ心理学の代表的な用語

ポジティブ心理学にはいくつかの代表的な用語があります。これらの用語はカウンセリングなどでも用いられます。
何かに心から夢中になり、その物事に没頭している状態をフロー体験といいます。フロー体験を得ることによって、自身の幸福感が増し、物事を効率的に成し遂げることができます。
一旦幸福感を得ても、その状態に慣れてしまうと次第に幸福感が薄れていき、感じなくなってしまうことを幸福順応といいます。
幸福順応の代表的な例は、所得と幸福感の関係です。
貧困の状態にある場合に所得を得ることは幸福感を感じますが、一定以上の収入がある場合は、それ以上所得が増えてもあまり幸福感にはつながらないというものです。
逆境に直面したり苦境に立たされたときに、心が折れることなく困難を克服し、成長できる資質をレジリエンスといいます。
レジリエンスを高めることで、幸福感を持続的に高めたり、自分の能力を伸ばして成長する機会を多く得ることができるようになります。

ポジティブ心理学の基本

ポジティブ心理学を実践するための基本として、他人と自分を比較しない、自分を肯定するなどの概念があります。
他者と比較するということは、自分が幸福かどうかについて、他者というあやふやな基準で判断するということです。
幸福について自身の中で明確な基準を持たなければ、幸福感を増すという行為を達成することは困難になります。
自分を肯定する癖をつけることも、幸福感を主体的に獲得していくための合理的な行動の一つになります。
ポジティブ心理学ではこうした基本的な概念を生活の中で実践し、カウンセリングなどの機会に確認や修正を行っていきます。
また、ポジティブ心理学では他者との質の高い関りや交流を重んじます。家族や友人やと親密な人間関係を保ち、幸福な体験や幸福感を共有することで、相互に良い影響をもたらすことを重要と考えます。

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