リストカットを繰り返す子供の心理的パターンと精神的サポート

毒親と過干渉とカウンセリング

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リストカットを繰り返す子供の心理的パターンと精神的サポート

リストカットを繰り返す子供の性格判断

境界性パーソナリティー障害(BPD)の行動障害にリストカット(リスカ)などの自傷行為がよく見られます。BPDとは境界性人格障害、またはボーダーライン人格障害(borderline Parsonality disorder)とよばれ、もしその行為で医療機関で診察を受けると、「パニック障害」または「統合失調症」などと病名がつけられ、過去に経験したトラウマを再び問診などにより、リスカを行ったエピソードを聞き、その時に起こった感情を再び思い起こさせ、結局、根本的な解決に至らないまま診察が終わってしまうのが、ほとんどです。起こしやすい性格というのは、幼少期の人格形成=パーソナリティーの未完成が要因とも言われています。エリクソンは人間の発達を8つの段階に分けており、各段階に応じて健全な状態と不健全な傾向があり、各段階に応じて健全な傾向を伸ばしていかなければならないと考えました。私たちは体の発達とともに、精神的にも成長していくことを前提として様々な体験、経験に対処していくことで社会生活や人間関係を築いていくものです。
皆さんも、同じようにストレスを感じると、自暴自棄になってしまった!という経験がある人も多いと思いすが、大人になるとある行動、対処法を得ることで、そのストレスを緩和できることができます。例えば、嗜好品(お酒、たばこ、ギャンブル、ショッピングなど)で、そのストレスが解消できる事を自分自身が自覚しています。しかしその行為を獲得することができない、幼児期(5歳~8歳)や児童期(7歳~11歳)の発達段階に何らかのコンプレックスを抱かせてしまう環境にあると、それがトラウマ(心的外傷)となり、あまり触れられて欲しくない何らかの「しこり」が心と頭の中にストックされる状態が続いてしまうことになるのです。コンプレックスの種類の中に「白雪姫コンプレックス」といわれるものあり、これは子供の頃に親の愛情を知らずに、虐待を受けていた子供が成長し、自分が親にになった時、今度は自分が子供に対して同じような虐待をしてしまい、「虐待の連鎖」を起こしてしまう状態のことです。親の虐待の他にも、友人関係に亀裂が生じ、学校生活に馴染めず、不登校、引きこもりといった問題を抱えている子供も多いはずです。特に女性(女子)は一個人では起こせないものが集団になると危険な発言や行動を起こす(リスキーシフト現象)ことがありニュースなどでmailのやり取りでいじめにより、自殺に至ったケースもあります。性格として自分の話したいことがうまく表現でできない内因性の気質を持つ子供が多いと言われています。

リストカットをする子供の心理状態

リストカットは「自分の事を周りの人にわかって欲しい、心の痛みを誰かに癒してもらいたい」という心理から自分の体を傷つけ犠牲にしながらも「その行動を誰かに止めてもらいたい、自己存在を認めてほしい」という反面意識とを持ち合わせています。浅く何度も傷つけた痕はSOSのブレスレットなのです!自傷行為は今まで蓄積された欲求不満の解決法となりその行為が習慣的になると、自分の取った行為により安心感を得るようになり自分をコントロールできる有用な手段になると思い込む状態となります。また、中には嫌なことがあってもイライラを自分の心に閉じ込め自己嫌悪に陥り「自分を罰する」また「自分の戒めのため」と誤った認識が頭の中のに存在することで自己満足の感情を獲得できると感じているのです。神経医療センターの調査によるとリスカをする子供の6割は自分の体に痛みを感じることで「生きている心地がする」との報告も書かれています。また誰にも見えない場所で行うというで安堵感が得られるとも言われています。

家族の精神的サポート

自傷行為やリストカットを行うことは家族や周囲の人に、しばしば、誤解されています。本人の心理状態とは逆に「誰かの気を引くため」に行われるアピールと思い込んでる場合が少なくありません。しかし、自傷がアピールのために行うことを研究した記事などはどのサイトを見ても存在しません。行為を行った時の対応について、まず家族は「自傷している」事実を受け止め、頭ごなしに叱ったり、責めるような言葉で、その子供の抱いている感情(罪悪感)を刺激するような対応は避けましょう。その時の親の言葉かけ次第で、子供の行動は徐々に良い方向へと変わっていくでしょう。また「今度は絶対しない」などの約束は、余計に感情を逆なですることになり、禁止されたことで「自分の存在価値が無くなった」と感じ、ますます親に助けを求めなくなってしまうでしょう。しかし最初は「何て声をかければよいかわからず、見て見ぬふり」をするかもと悩む家族が多いでしょう。ここで自傷をしたことに対して何故こんなことをするんだろう?とまず考えてみることが、大切です。人間は誰しも欲求を持っています。ここで本人は誰かに「承認の欲求」を満たすことができることを期待しているかもしれません。自傷行為をしてしまったことをまずは「受け入れる」「受け止める」ことが重要です。「正直に話してくれてありがとう」の一言で子供の援助希求行動を支えることができるのです。まず慌てず子供の話を聴いて下さい。そこで親も子供の抱えてる問題を一緒に解決する入口が見えてくるでしょう。最後に声をかけてあげて下さい。

「あなたは私たちの宝物、幸せになるために生まれてきのよ、あなたが私を親として選んでくれてありがとう」と。