人と接することが怖い人のカウンセリング

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人と接することが怖い人のカウンセリング

対人恐怖症、という言葉を聞いたことがありますか?

よく知らない人に会ったり、視線を合わせたりすることが怖い、又他者に対して自分が(もしくは自分の存在が)迷惑をかけているのではないかと思ってしまうような考え方を言います。ひどい場合には、上記の状況から派生して、緊張して全く話せなくなったり、尋常ではない汗が出たり、パニックを起こすこともあります。

このような症状を抱える場合、カンセリングで改善する事はできるのでしょうか。今回は、人と接する事が怖いと感じる症状について、カウンセリングとの関わりも含めてお話していきます。

自分を知る事から

対人恐怖症の治療に関わらず、カウンセリングでは、クライアント(来談者)が、話をしながら自分を知る作業から入ります。カウンセリングはあくまで傾聴が基本ですので、カウンセラーがクライアントの話した内容に意見したり批判する事はなく、クライアントが自分を深く知る事ができるように誘導します。まずは、現状の辛い状況や気持ちを遮ることなく、一見対人恐怖症には関係なさそうな些細な事でも聞きます。そうする事で自分を受け入れられるようにしていくことが狙いです。

開き直る

では、「自分を受け入れるとはどういう事でしょう。

対人恐怖症の人は、なぜ他者が苦手なのかを考えていくと、実際の自分と他者が求める自分にギャップがあるのではと疑っているからです。「人前で失敗できない」「もっと実力のある自分でいなければならない」と思う為、他者と会う時にはリラックスどころかプレッシャーしかなく、自分の事を信じられず、「もっと頑張らなければ嫌われる」とむやみに頑張ろうしてしまう為、人と会いたくないなります。

自分を受け入れられない状況とはすなわち、ずっと自分で自分を追い込んで頑張っているのに、終わりが無く、自分でも評価されないので報われないという事です。・・・この状況が、精神的に良くない状況なのは誰の目にも明らかです。

自分を受け入れるとはつまり、「失敗しても大丈夫」と開き直る事ができるかどうかです。

いつから発症?

対人恐怖症のカウンセリングでは、クライアントの現状や気持ちを聴いた後、生い立ちや育ってきた環境について聴きます。育ってきた環境を聴いてみると、クライアント本人も覚えていないような些細なことが、対人恐怖症のきっかけになっていることもあるようで、両親からどのように育てられたか、幼少期の無意識に引っかかる経験などを聴いてみると、意外な原因が見つかる場合があります。

心の癖

人間の記憶は曖昧なもので、その曖昧なものと、頭と心で作り上げた気持ちなどを掛け合わせてできた、非常に偏った情報で毎日の色々な事を判断しています。ですので、一旦頭に浮かんだ情報と現実が偶然一致した場合、事実とは異なっていることも、事実だと認識してしまいます。

このようなやっかいな心の癖が原因で、対人恐怖症になっている可能性も考えられる為、カウンセリングでは様々な状況でどのような感情が出てきたかを聴き、その癖を修正していきます。

最後に

対人恐怖症を発症している時、自分を受け入れる事からスタートする為時間はかかりますが、対人恐怖症を含む精神衛生を整えるという意味では、非常に効果的です。

知らない人と接する際、多汗症や動悸・めまいなど、実際の症状が出る場合に、神経科や心療内科にかかると、それを押さえる薬を処方して終わる場合も少なくありません。一時的には回避できますが、根本治療を期待するなら、カウンセリングの受診をお勧めします。

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