心理学でよく聞くロジャーズの来談者中心カウンセリングの基本的態度とは?

パニック障害の段階別カウンセリング治療

SHARE

心理学でよく聞くロジャーズの来談者中心カウンセリングの基本的態度とは?

カール・ロジャーズ

カール・ロジャーズは、1982年、アメリカの心理学会によるアンケート調査「もっとも影響力のある10人の心理療法家」で第1位に選ばれた人物です。このロジャーズが提唱した来談者中心法は技法に走るより、カウンセラーとクライアントの人間関係を重視し「積極的傾聴」を主張したものであり、「傾聴」はカウンセリングの基本ともいうべき聴き方」であり、あらゆるカウンセリングの基礎と考えられています。ロジャーズは初期の非支持的カウンセリングで、次の技法を重要視しました。
➀単純な受容:「あいづち」や「うなづき」などを交え、評価や批判をしないで、ひたすら相手の気持ちを受容する態度で聞いている姿勢。
②内容の再陳述:クライアントの話の内容を、キーワードを含めて正確かつ簡潔に伝え返すこと。
③感情の反射:クライアントが今、ここで何を感じ、表明している感情をそのまま受け取り、鏡のように反射して返す応答。
④明確化:クライアントが体験していても、意識化されていない感情を感じ取って言語化して示すと。
こうした、傾聴を試みることで結果としてラポール(信頼関係)の成立を目指すことがこの技法の目的でもあります。

来談者中心カウンセリングの目標

心理的不適応状態のクライアントが、自己概念に柔軟性を取り戻し、自分の経験や感情を否認や歪曲することなく、ありのままに受容するようになることが目標です。感情と行動が一致し、感情と行動に矛盾のない状態にすることです。この状態を「自己一致」と呼び、この状態にいる人を「機能する人間」「開かれた人間」と言います。

クライアントが建設的に変化するための「必要にして十分な条件」として次の6つをあげています。
1)2人の人(クライアントと援助者)が心理的接触を持っていること。
2)クライアントが不一致の状態にあり、傷つきやすい、または不安な状態にあること。
3)援助者(カウンセラー、治療者)は、この両者の中で、自己一致しており、統合されていること。
4)援助者はクライアントに対し、無条件の肯定的配慮(受容)を「経験」していること。
5)援助者はクライアントの内部的照合枠に共感的理解していることを感じ取り、理解したことをクライアントに伝達する。
6)援助者の共感的理解と無条件の肯定的配慮が最低限クライアントに伝わっていること。が挙げられます。

重要なポイント

1)個人のパーソナリティーを外側から眺めるのではなく、内面から本人が見ているように捉えること

2)人間の行動を規定するものは、本人が自分自身をどう見ているかという自己概念である。客観的な事実より、本人がそれをどう受け止めているか、本人の心的事実を受け止めること。(現象的理解)

キャリア・カウンセリングとの関係は「来談者を尊重し、対等に扱うという点で、クライアントとの人間関係を創り上げる」のには適しています。しかし一方では、「時間がかかりすぎる」「来談者が自己中心的な人や受け身の人、幼児な・児童などには不向き」であるともされています。

傾聴がカウンセリングの基本ですが、活用する対象や場面に応じて、他の療法とともにアプローチすることが肝心です。

まとめ

カウンセラーの3つの条件=基本的態度
➀自己一致

②共感的理解

③無条件の肯定的配慮(受容) この3つです!

プラス傾聴⇒ラポール(信頼関係)樹立

カウンセラーを目指す方へ
あなたの一言で悩む人を救えますように。