抜毛症の悩みを解決するためのカウンセリングとは?原因と治療法

抜毛症のカウンセリング

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抜毛症の悩みを解決するためのカウンセリングとは?原因と治療法

抜毛症とは、毛髪や体毛を無性に引き抜きたくなり、やめたくても引き抜くことをやめることができない精神疾患です。抜毛癖ともいいます。頭髪を引き抜く症状の場合は、禿頭病ともいいます。

過度のストレスがかかると、本人も無意識のうちに繰り返し同じことをしてしまう事があり、よく知られているのは、爪を噛む行為や、首を曲げたり顔をしかめたり、同じ単純な動作を繰り返すチック症などが有名です。

抜毛症は、ムダ毛や白髪などの体の不要な毛を抜く場合とは異なり、健康な毛を何本も無理やり繰り返して引き抜く行為です。頭髪の一部が自然に抜け落ちてしまう、円形脱毛症とは異なります。

この抜毛症も同じように同じ事を無意識に繰り返すのですが、繰り返す動作は、自分の髪の毛を抜くという行為です。髪の毛が抜ける症状では円形脱毛症などが良く知られていますが、この髪の毛を抜いてしまう行為には、どのような意味や治療方法があるのでしょうか。
抜毛の対象箇所は頭髪に限りませんが、頭髪や眉毛、まつ毛など服に覆われていない部分の毛を多く抜く傾向があります。

抜毛症の原因

抜毛症の明確な原因はなく、様々な要素が複合して起こるものとされます。
ストレスや不安が原因であったり、神経細胞と脳の伝達に支障がある場合に起こるとする説もあります。
抜毛のきっかけも様々で、生活の中でのストレスや緊張を軽減するために行ったり、退屈や不安をまぎらわすために行います。

抜毛症・抜け毛症・円形脱毛症の違いについて

男性にとってはいささか頭の痛い、抜け毛の問題も含め、髪の毛が絡む病気に関しては、噂や不確かな情報が蔓延しがちで、何が正しい情報かつかみにくいのが現状ですので、今回新しく知る抜毛症も含め、抜け毛症・円形脱毛症について少しおさらいしたいと思います。

抜毛症

別名「トリコトルマニア」と言い、自分で無意識のうちに髪の毛や、眉毛やまつげを抜いてしまう病気で、主にストレスが原因と考えられています。

抜け毛症

文字通り、髪の毛が自然に抜けてしまう症状を言い、様々な原因により毛根に栄養がいかなくなったことで、全体的に毛髪が少なくなる状態を言います。

円形脱毛症

硬貨大の大きさに丸く脱毛してしまう症状を指し、原因は定かではなく様々な説が唱えられていますが、近年で一番有力な説は、髪の毛根組織の免疫機能に異常が発生する「自己免疫疾患」ではないかと言われています。免疫機能に異常を来す理由は、肉体的あるいは精神的なストレスや体質的な部分に要因があるようです。ストレスを原因とするところは抜毛症とも似ていますが、原因は全く別になり、治療法も異なる為区別しなければなりません。

抜毛症の治療

毛髪に関する他の症状と比べて抜毛症は、精神疾患であると位置づけされ、過度のストレスが長期間かかったり、欲求不満の状態が慢性的に続くことで現れる依存症とされています。

抜け毛症や抜毛症と見分けがつきにくい場合もありますが、抜毛症の場合、自ら髪の毛を抜いているので、いたって健康的な毛が抜けており、又利き手で抜く為、利き手側の方が比較的多く抜かれているのが特徴であり、髪の毛以外にも眉毛やまつげも同時に抜いている事も多いので、そのあたりの特徴で見極める必要があります。

この抜毛症は、症状こそ毛を抜くという形で現れますが、根本は精神疾患ですので、カウンセリングではそのストレスの現況を取り除く事、そして何より「自分で毛を抜いている」事と、それが「精神疾患であること」を自ら認める事から始めていきます。

適切なカウンセリングと休息を

どのような心の病でも、一番難しいところは、自分が心の病を負っているという事実を自ら受け入れる事ではないでしょうか。欧米では、カウンセリングなどはいわば一般的な治療であると認識されていますが、日本ではまだまだ浸透していない分、心の病にかかる自分に弱い部分があったのかとなかなか認められません。又家族が患者の場合は、親であれば自分の育て方に問題があったのかと自責の念に駆られたり、中々前に進められないのが現状です。

もし自分や家族が心の病にかかった場合は、そうなった原因が誰にあるか探っている間に症状は悪化してしまいます。それよりも治療に専念する事が肝要です。なぜなら、誰が悪いわけでもないのですから。

抜毛症の症状

抜毛症は健康な毛を皮膚から無理やり引き抜くため、抜いた部分の皮膚が損傷して目立つ跡や傷になります。
症状が重くなると、抜毛によって皮膚が激しく損傷しても、行為をやめることがでいなくなります。
また、衝動に駆られると、いつでもどこでも抜毛をせずにはいられなくなる場合もあります。
抜毛行為を見られて注意されると、行為を隠れて行うようになり、悪循環の原因となることもあります。
抜いた毛をそのまま食べてしまう食毛症を合併している場合もあります。

抜毛症の特徴

抜毛症の患者は、毛を抜かずにいられない状態を恥ずかしく感じるのが一般的です。
そのため、人目につかないところで密かに抜毛を行う傾向があります。毛が失われた皮膚の部分は、衣類や化粧品で隠そうとします。そのため、同居している家族が抜毛症に気付かない場合も多くあります。
抜毛症の患者は、抜毛行為をやめたいと思うのが一般的です。そのため、実際に自分でも抜毛をやめたり、回数を減らそうと試みます。
抜毛症は、抜毛を行う直前は、気まずさや緊張感があります。実際に抜毛を行っている最中や行為の直後は、緊張から解放されるような快感や開放感を得ます。そのことが、抜毛をやめることを難しくしています。
抜毛してしばらく経つと快感や開放感は薄れていき、後悔の念や罪悪感などの嫌な感情が生じます。

抜毛症の治療

カウンセリングなどで抜毛症の治療を行う場合は、家族や周囲の人々の理解を得ることが重要です。
抜毛症の患者は自分の症状を恥じていることが一般的なため、家族や周囲に抜毛症を注意されたり責められたりすると、行為を隠れて行うきっかけになったり、症状を悪化させる場合があるからです。
抜毛症の治療法の一つとして、物事に対する捉え方とそれに基づく行動にアプローチする、認知行動療法があります。
カウンセリングなどで認知行動療法を実施し、患者一人では気づきにくい認知の癖を気明確にし、行動の修正や抑制を目指します。
ハビット・リバーサル訓練という方法もあります。これは問題となる行為とは逆の行動を意図的にしていくという手法で、抜毛症や吃音などの治療に用います。
ハビット・リバーサル訓練は、普段は意識せずに行っていることに意識を向ける気づきの訓練、抜毛などの衝動が起きそうなときにそれとは逆の行動をとれるようにする対応反応訓練、家族や周囲のサポートを組み合わせて実施します。

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