精神分析と毒親カウンセリングについて役立つおすすめ映画

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精神分析と毒親カウンセリングについて役立つおすすめ映画

劇中で精神分析医がカウンセリングを行う映画についてです。

私の中のもう一人の私

大学で哲学を教えるマリオンは、医師の夫をもち、自らも優秀な女流学者として世間の評価を得ている女性です。
50歳の誕生日を機に、本の執筆のためにニューヨークの下町にアパートを借りたマリオンは、ある日隣室の精神分析医のカウンセリングに通う患者の声を聞きます。
カウンセリングに通う患者のホープが精神分析医にする告白は、かつてのマリオン自身の暗い過去と重なります。
その出来事をきっかけに、自分が幸せで恵まれていると思い込んでいたマリオンは、忘れかけていたもう一人の自分を思い出すようになります。
人生の半ばを過ぎた女性の、本当の自己を巡る回想の旅を題材に、現代の孤独を描くサイコスリラーです。
80分と比較的短めな映画なので、時間にあまり余裕がないときも一気に視聴することができます。

息子の部屋

イタリアの都会で精神分析医をしているジョバン二は、妻、娘、息子の四人家族です。
精神分析医として癖のある患者たちのカウンセリングに悩まされながらも、ジョバンニは家族と幸せに暮らしていました。
ある日、息子のアンドレアが事故で亡くなってしまいます。事故の当日に、アンドレアとのジョギングの約束を急患の往診のために反故にしてしまったジョバンニは、そのことで自分を責め続けます。
ジョバンニだけでなく、妻も娘もアンドレアの死を受け止めきれずに、家族はいついつしか関係を悪化させていきます。
そんなある日、アンドレアのガールフレンドだった少女から手紙が届きます。その手紙をきっかけに、家族に少しずつ変化が表れはじめます。
家族愛を正面から丁寧に描いた映画です。ジョバンニの仕事ぶりを通じて、カウンセリングの仕事の難しさや悩みどころなども学ぶことができます。

アナライズ・ミー

パニック障害に陥ったマフィアのボスのカウンセリングを担当することになった、精神分析医の葛藤を描いたコメディー映画です。
ニューヨークの裏社会を牛耳るマフィアのボスであるポールは、対立するプリモファミリーとの対決を前に、突然パニック障害を発症してしまいます。
ポールは腹心の部下の紹介で精神分析医のベンのカウンセリングを受ける事になりますが、マフィアの大物の治療を担当することになったベンにとっては、まさに災難となります。
気弱なベンはポールの治療を最優先にする羽目になり、予定していた婚約者との結婚式も散々な結果となります。
それでもポールの治療を続けるベンは、少年時代に父親を目の前で殺された出来事が、ポールのトラウマになっているのではないかと気づきます。
マフィアである自分の治療を真摯に続けるベンの姿にポールもいつしか心を動かされ、二人の間には奇妙な友情が芽生えます。
コミカルな笑いの中に、強い男であり続けることを強いられた男の孤独な姿と、その悩みに真剣に向き合おうとする友人の姿が美しく描き出されます。
マフィア映画の古典的な名作であるゴッドファーザーと同じ役者が主演をしている関係で、そのパロディーを連想させるシーンも用意されています。
続編として、ポールとベンが再び登場する、アナライズ・ユーという作品も制作されています。

毒親の特徴や子供に与える影響などを学ぶことができる映画についてです。

情愛と友情

2008年に製作されたイギリスの映画です。厳格な貴族の家庭で育った兄妹と、一人の青年との関係を描いた作品です。
オックスフォード大学の学生であるチャールズは歴史を学んでいますが、本当は画家を志望しています。
貴族の長男のセバスチャンと妹のジュリアは、典型的な支配的な毒親である母親のマーチメイン伯爵夫人に長年罪悪感を植え付けられていました。
毒親に支配され続けてきた兄弟は、兄はアルコール中毒となって問題ばかり起こし、ジュリアは自分の人生の節目においてどうしても自分自身の意思を貫くことができなくなっています。
兄妹は母親の支配から逃げ出すために二人きりでイタリアで生活を送っていましたが、そこでチャールズと出会い、三人の交際が始まります。
ジュリアは現代的な奔放な女性として振舞いますが、実は母親には逆らうことができません。
次第にチャールズとジュリアは惹かれ合いますが、ジュリアの母親に反対された結果、ジュリアは別の男性と結婚することになります。
チャールズはマーチメイン侯爵夫人に頼まれてセバスチャンを迎えに行きますが、アルコールによって重い病気にかかっていたため、連れ帰ることができませんでした。
息子の姿を見ることなくマーチメイン侯爵夫人は亡くなってしまいます。
しかし、死んだ後も、家を支配しつづけるのが毒母です。
その後チャールズとジュリアは再会しますが、反対し続けてきた母親がいなくなっても、長年毒親に支配され続けてきたジュリアは迷いに揺れ、結局チャールズとは結婚しないことになります。
カウンセリングなどの手助けがないこともあり、毒親が亡くなってなおその影響下から逃れることができず、自分の人生を選択することができないジュリアの姿が印象的です。

普通の人々

1980年のアメリカの映画です。第53回アカデミー賞において、作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞の4部門を受賞しています。
一見理想的な家族が長男の事故死をきっかけに崩壊し、家族のそれぞれの悩みを抱えたまま断絶していく姿を描いた作品です。
シカゴの郊外の高級住宅地に暮らすジャレット家の長男のバックと次男のコンラッドが乗っていたボートが嵐で転覆し、バックが溺死してしまいます。助かったコンラッドも自殺未遂をおこし、精神病院に入院します。
4ヶ月後、退院したコンラッドは家に戻って学校に通い始めますが、気の弱い父親と冷淡な母親に心を開くことができないまま、次第に孤立していきます。
息子の悩みを理解できないまま心配する父親は、精神分析医のバーガーにカウンセリングを依頼します。
当初はバーガーにも心を閉ざしていたコンラッドですが、次第に自分の本当の気持ちについて話すようになります。
自殺未遂を始めとするコンラッドの問題行動の裏には、優秀な長男ばかりを溺愛し、次男には極端に冷淡な毒親である母親の強い影響があります。
父親は優しい性格ですが、母親の態度をたしなめることもなく、家庭における存在感が全くありません。外から見て一見理想的なジャレット家は、実は典型的な父親不存在の毒親の家庭といえます。