カウンセラーや病院を選ぶ基準
心の疲れを感じたときに、病院にかかろうと決意するまでにはかなりの労力が必要なものです。
それは、だれしも「私が鬱になるなんてありえない」「もっと大変な人もいるはず」という思いがあるからです。
しかし、心が疲れて体にまで不調をきたすようになってきたとき、自分ではどうにも解決できないと思ったとき、心療内科やカウンセリングルームに行くこともあるでしょう。
そんな時に、どのような基準で選ぶといいのでしょうか?
絶対におすすめしない病院とカウンセリングルームの6つの特徴
まずは、あまりお勧めしない病院、カウンセリングルームの特徴について解説します。
その①スタッフの対応が雑・失礼
クリニックや病院を選ぶ際に、まず電話などで問い合わせて予約をしてから行くことになります。
その際に、問い合わせの電話口の対応がとても重要です。
いいクリニックは、各スタッフの教育も行き届いているものです。電話口での対応が失礼な場合、教育が行き届いておらず、患者と向き合う姿勢がないと判断できます。
カウンセリングというものは、患者の目線に立って話をしっかり聞く、ということが重要です。患者の目線に立っていれば、自然と対応は丁寧になるものです。
対応が雑だったり、失礼だったりするクリニックは患者目線に立っていない、寄り添ってくれないところの可能性が高いです。
その②説明が少ない
例えば病院に行くと、薬を処方されることがあります。その際に、きちんとした説明がないクリニックは避けた方がいいでしょう。
薬を処方するにあたって、どのような部分に働きかける薬なのか、どのようなことを解決するための薬なのか、どのような副作用があるのか、など、説明する必要があります。
また、薬が合わなかったときの対処法などの説明もするべき部分です。
その説明をしない場合は、患者に対してきちんとした対応ができていないということになります。
これは実際に受診してみないと判断できない部分ではありますが、とても重要な部分です。対応に不安がある場合は、セカンドオピニオンを考えてみるのも1つの手段です。
その③疑問や質問に対して誠実に対応してくれない
処方される薬や、自分の状態が今どのようになっているのか、気になるものです。
そのような場合は質問や相談を行いますが、その質問に対して誠実に対応してくれるかどうかも、いいカウンセラーと心療内科を選ぶ際の重要なポイントです。
質問に対して誠実にきちんと説明してくれない場合、しっかり向き合ってくれていない印象を受けます。そのような場合は要注意です。
その④○○科、○○内科などと一緒に心療内科や精神科の看板も掲げている
医師やカウンセラーにも、人それぞれ専門の分野があります。
例えば、心療内科の看板に「内科・呼吸器科・心療内科」と言う看板を掲げているクリニックがあったとします。
実際に、そのクリニックは内科の中でも呼吸器科を専門に学んだドクターであり、心療内科や精神科の専門ではない場合があります。
そのような場合は、論文や一般論での治療を行う可能性が高く、専門性の低い治療になる場合があります。
その⑤「自分が変わらないと」と言う言葉を免罪符にする
カウンセラーの中には、クライアントに対して「あなたのここを変える必要がある」と言った言葉で、クライアント自身の 問題点を指摘するような場合があります。
そのようなカウンセラーには要注意です。
カウンセリングの基本として、クライアントの話を聴く「傾聴」が求められます。
クライアントがなぜカウンセリングを受診することになったのかというと、「自分自身では抱え込み切れなくなったから」や「自分ではどうしようもなくなってしまったから」です。
「自分自身を変える必要がある」という言葉は、核心をついている言葉ではありますが、カウンセリングに来ている時点ですでに当てはまらないことです。
自分を変えたいけれど、それができないから相談に来ているクライアントに対して、できないことを強要することは、メンタル面の余計な悪化を招く可能性が高いです。
その⑥ただ話を聞くだけ
カウンセリングは一度ではなく複数回、継続して定期的に行うものです。傾聴も大事ですが、ただ聞くだけで何のアドバイスもしてくれないカウンセラーも中にはいます。
自分で解決できないことへのアドバイスを求めてカウンセリングを受けているのに、ただ聞くだけ、ただうなずくだけで何のバックもない。
まれにこのようなカウンセラーがいます。
いいカウンセラーは、理論を学んできちんとした体系に基づいて解決策を提案したり、アドバイスを行ったりするものです。
良くないカウンセラーの場合、高いカウンセリング代を払って、ただ自分の悩みを聞いてもらうだけ、なんてこともありますので、注意しましょう。
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