カウンセリングを題材にしたおすすめ映画

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カウンセリングを題材にしたおすすめ映画

カウンセリングの目次

カウンセリングを題材にした映画

カウンセリングなどでケアの対象となる、依存症を内容とする日本の映画についてです。

きらきらひかる

小説を映画化した1992年の作品です。アルコール依存症の女性と同性愛者の男性の、一風変わった結婚生活を描いた恋愛映画です。
フリーの翻訳家をしている笑子は情緒不安定なアルコール依存症で、親の勧めで見合いをすることになります。
相手の男性は同性愛者の医師である睦月で、二人はお互いの事情に納得して結婚します。
奇妙な新婚生活にも慣れてきた頃、睦月の恋人の紺に笑子が接触しようとしたことで、三人の間に恋愛関係とも友情関係ともいえない、不思議な関係が出来上がります。
そんなある日、笑子の両親に睦月が同性愛者であることが発覚し、離婚騒動が持ち上がります。
三角関係を描いた作品ですが、ドロドロとしたものではなく、問題を抱えた男女が様々な障害を乗り越えて絆を深めていく、さわやかな作品です。

おとうと

2010年の映画です。東京で女手一つで子供を育ててきた姉と、芸人にあこがれながら自堕落な生活を送る弟の家族関係を描いた作品です。
姪の結婚式の当日、今日は一滴も飲まないと約束した弟ですが、披露宴の乾杯のシャンパンを見ているうちに我慢が出来ずに飲んでしまいます。
そしておだてられるままに一気飲みを繰り返し、披露宴を台無しにしてしまうのが映画の冒頭のシーンです。
映画の後半では、様々な病に蝕まれてベッドから起き上がることができない状態になる弟ですが、見舞いに来た姉に水と偽って、焼酎を点滴に入れさせるシーンがあります。
笑いと涙を織り交ぜつつ、家族の心温まる絆を描いた感動作ですが、アルコール依存症に関する描写については、控えめな中にも静かな迫力があります。

ばかもの

同名の小説を原作とする2010年の映画です。
父親が財布を忘れたことをきっかけに知り合った年上の女性と結ばれた大学生の主人公は、ある日突然一方的に別れを告げられてしまいます。
心に深い傷を負った主人公は、友人の紹介で知り合った別の女性と暮らし始めますが、虚しさを紛らわすために徐々にアルコールに溺れていきます。
アルコールをきっかけに勤めていた会社を辞め、やがて恋人も友人も去っていく主人公でしたが、飲酒運転で交通事故を起こしたことをきっかけに治療を決意します。
苦しみながらも回復し、徐々に自分の人生を取り戻していった主人公は、ある日別れを告げられた恋人と再会する機会を得ます。
恋愛映画ですが、主人公の行動を通じてアルコール依存症の症状を容赦なく描写しており、衝撃を受けます。

もうひとつの人生

1995年の映画です。大阪で自助グループを結成した、複数のアルコール依存症の患者とその家族の生活を描いた作品です。
暴力などの過激な行動を伴わない夫の症状を、最初はアルコール依存症とは認めることができなかった妻は、すれ違ってきた関係をやり直そうと記念写真を撮ります。
入院中に知り合った三人の仲間は、一人が院内で飲酒してしまったことをきっかけに、離婚話が進みます。アルコールについて同じ体験と悩みを共有する仲間たちは、彼のためにアパート探しを始めます。
断酒歴十二年の女性は、アルコールとの決別と引き換えに、夫と子供とも分かれなければならなかった自分の人生を振り返ります。
映画の中では、アルコールについての危険性や依存症についての警鐘などは一切なく、依存症に関する当事者の日常や想いを誠実に映し出した作品です。

映画の中にカウンセリングを行う人物が登場する、日本の映画についてです。

催眠

催眠による連続殺人事件に巻き込まれる心理カウンセラーと刑事の活躍を描いた、ホラー色の強いサスペンス映画です。
小説のシリーズを映画化したもので、続編として翌年の2000年にテレビドラマが放送されました。
緑の猿という謎の言葉を残して人が死ぬという、奇妙な死に方による変死事件が東京都内で続発します。
事件の捜査を担当する刑事の櫻井は、心理カウンセリングを行う嵯峨に捜査の協力を依頼します。
事件の死者たちが催眠にかけられていた可能性に気付いた嵯峨は、テレビの催眠ショーに出演する少女が緑の猿とつぶやくのを目撃します。
エセ催眠術師の実相寺によって見せ物のようにされていた由香という少女に出会った嵯峨は、由香が解離性同一性障害の多重人格者であると判断し、彼女の過去を調べ始めます。
パラサイト・イヴなどのホラー作品を得意とする監督の映画作品で、おどろおどろしい、情念が染み出すようなショッキングシーンが見所です。

放送禁止 洗脳 ~邪悪なる鉄のイメージ~

2003年に放映された、ドキュメンタリーのような独特の演出の深夜枠のドラマを映画化した作品です。ドラマ版の監督が、そのまま映画の監督を担当しています。
洗脳にかけられた人間を洗脳のない状態に回復させる行為である、脱洗脳をテーマとした映画です。
視聴者をその世界に引き込むような独特の演出と、最後にあっと驚くようなミスリードが用意されているのが、この作品の特徴です。
平凡な主婦であった江上志麻子は、ある事件をきっかけに強力な洗脳を受けてしまい、自分の家庭を失ってしまいます。
心理セラピストとしてカウンセリングを行っていた小田島霧花は、江上の身に起こった出来事を解き明かすために、洗脳を解くための活動を行います。
ビデオカメラや防犯カメラの映像など、日常生活の中の映像機器を多用した演出によって臨場感あるドキュメンタリー風に仕上げてあり、視聴者を洗脳の世界に誘います。
映画の中で展開する出来事の裏で、実は全く異なる真実が同時に進行しているのが、この映画の魅力です。
視聴者の思い込みを利用した心理トリックが作品に自体に仕掛けられており、一度見終わった後も、事件の真相の検証のために何度も楽しむことができる映画です。

空の境界

恋愛とサスペンスの二つをテーマとした映画作品です。
恋人の笹原聡にプロポーズされた、水泳競技場の事務職員の澤村悠子は、どうしても笹原との結婚を決断することができずに悩んでいました。
ある日、メンタリストの響翔の講演会に参加することになった悠子は、響のカウンセリングを受ける事になります。
かつて将来有望な飛び込み選手であった悠子は、8年前から飛び込みが出来なくなっていましたが、その理由は彼女自身にはわかりませんでした。
響のカウンセリングによって、悠子は自分が飛び込みが出来なくなった理由と、結婚を恐れる理由を探っていきます。
やがて、義兄の駿介が義父を殺害した事件のトラウマによって、悠子が影響を受けていたことが判明します。
事件の記憶がはっきりしないまま駿介と再会した悠子は、次第に彼に惹かれていきます。
人間の心理に精通するメンタリストが、映画の監修と出演を行っているのが特徴です。