座る場所で変わるカウンセリングとポジションの関係

カウンセリングの座る場所

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座る場所で変わるカウンセリングとポジションの関係

ポジションとは、相手との位置関係による心理的影響のことです。これは心理学における概念で、目的に合わせて相手と適切な位置関係を取ることで、望ましい心理的な効果を得ようとするものです。

カウンセリングポジションとは

ポジションには様々な種類がありますが、相手との位置が90度の関係にあるものをカウンセリングポジションといいます。
これは二人の人間が四角いテーブルに座って話をする際に、お互いに自分の右か左の席に相手が座っている状態です。

正面は敵対のポジション

面接や商談などでは正面に向かい合って座る場合が多いですが、正面の位置は相手に自分の表情や動作を全て把握されてしまうため、心理的に身構えたり緊張したりする傾向が強くなります。
そのため、相手の本音を引き出したり、仲良くなって信頼関係を構築するには不向きな位置関係です。心理学では、正面に向かい合う位置関係は敵対のポジションともいいます。
敵対のポジションは、威圧的に説得したりどうしても何かをさせたい場合には効果的なポジションといえますが、信頼関係が重要なカウンセリングなどには不向きです。

人の顔と本音の関係

脳には左脳と右脳があり、左脳は主に言語や論理、右脳は主に感情や感覚を司っています。
右脳と左脳の神経は体内で交差するため、人の右半身は左脳の状態をよく示し、左半身は右脳の状態をよく示します。
そのことから、人の顔の右側は論理的な建前を表し、左側は感情からくる本音を表しやすいという説があります。
この説に従えば、人の本音を把握したいときはその人の左側に位置すれば、その人の本音を観察しやすくなります。
これをカウンセリングポジションに適用すると、単に相手と90度の位置に座るだけでなく、相手の左側に座るとよいことになります。

カウンセリングポジションの効果

カウンセリングポジションは相手の側面に座るため、緊張やプレッシャーを感じた場合は、正面を向くだけで簡単に相手から視線を逸らすことができます。
それによってリラックスしたり考えをまとめることが出来るので、相手との関係に緊張感を感じにくく、信頼関係の構築に有効です。
また、側面に座ることでお互いに相手の表情や動作の癖に気付きにくくなるため、相手の行動に反感や不満を抱きにくくなります。
その他、相手の顔をはっきりと見るために、一旦首を動かして相手に向き合う動作が必要になるため、心理的に無意識に相手を求めるという効果も期待できます。

カウンセリングポジションの恩恵

カウンセリングポジションは心理的に相手に好感を抱きやすくなるという特徴があります。
そのため、初対面の相手と話す際に向いています。また、好感を抱くことで、次回もまた相手に会いたいと思うようになります。
そのことから、医師やカウンセラーが患者やクライアントと話す場合には、90度の位置関係が継続的な関係を構築するために有効です。

情のポジション

相手の隣に並んで、二人で同じ方向を向く位置関係を情のポジションといいます。
このポジションは相手の視線を気にする事なく行為に集中できるので、会話ではなくセッションの共同作業などの具体的な行為をするのに適しています。
また、同じ方向を向くので、同じ物を見て一緒に笑い合ったりするなど、感情や経験の共有にも高い効果が期待できます。
カウンセリングポジションを基本の位置関係としてカウンセリングを重ねて、信頼関係がある程度構築できた後の作業に効果的なポジションといえます。

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