節電が叫ばれるようになり、公共の機関や様々な場所で少し電気の明るさを落としたり、冷暖房を緩めたり、企業努力のたまものと言えます。
しかし、たまにその薄暗さで、その場所の人たちも元気がなく暗いイメージを与える事があり、節電であっても、むやみやたらと照明を落とせばよいというものでもないようです。
節電に関わらず、その場の部屋の作り方が、そこいる人たちや雰囲気まで印象付けてしまう事は往々にして起こります。特にカウンセリングのような、心が疲れて感覚が敏感になってしまっている人を迎える場合、その部屋の雰囲気にクライアントが引っ張られるようなことが無いよう、細心の注意が必要です。
という事で今回は、カウンセリングルーム作り方についてお話します。
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カウンセリングの目次
設置する場所
カウンセリングルームを設置する時に大切な事は、声が外部に漏れる事を防ぐことです。なぜかというと、その一番の理由は守秘義務です。外で次の番を待っている時に、カウンセリング内容が筒抜けになるような、上下の空いたパーテーションのみの空間などはもちろん論外であり、ため息すら聞こえないような状況を作る必要があります。
又、産業カウンセラーなど会社や組織の中にカウンセリングルームを作る場合は、何も知らない会社側が、適当に空いている隅の暗い部屋などを与えようとする場合があります。しかしそのような場所では相談をしに来づらくなります。明るく日差しの入る場所で、自動販売機の横のような、気軽にフラッと相談しに来れる場所が好ましいです。
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カウンセリングルーム内の環境
先ほど、外に声が漏れないような環境が必要だというお話をしました。しかしながら、そこを意識するあまり密閉しすぎて、取調室のような部屋になってしまうと、息苦しくなりクライアントがリラックスして話ができなくなってしまいます。部屋に窓がない場合は空のポスターを張ったり、観葉植物や水槽を用意するなど、カウンセリングルーム内の作り方も重要です。
カウンセリングルーム内の机・椅子について
基本的には、座ってクライアントから話を聴くスタイルがほとんどですので、机を介して椅子に座る形態になります。
椅子の高さは、カウンセラーがクライアントを見下ろすぐらい高くなると、威圧感を与えてしまいます。又、クライアントによっては、人との距離、特にパーソナルスペースに入られることを嫌がる方もいる為、動かしやすい椅子を用意すると良いでしょう。そして、カウンセラーとクライアントが真正面に座ると、視線を外す事ができずクライアントが緊張してしまう為、少し斜めに座れる環境がカウンセリングでは好ましいと言われています。
更に、机といすの高さも気にかけておく必要があります。机が低すぎて椅子が高すぎる場合、姿勢が悪くなり、前かがみになると呼吸が浅くなりリラックスできず、メンタル的にもあまりよくありません。
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最後に
ただ部屋があって、カウンセラーの技術さえあればカウンセリングルームが出来上がるかというと・・・そうでもないようで、作り方によっては持っている技術がかすんでしまう場合もあります。
まずはクライアントがリラックスできる環境を作る事を念頭に置いてカウンセリングルームを作る必要がありそうですね。